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EY年収、役職別・法人別の給与水準と年収アップの方法を徹底解説

EYストラテジー&コンサルティング(EYSC)の平均年収は30歳時点で約1,393万円。コンサルタント〜パートナーまでの役職別年収レンジ・ボーナス・評価制度・年収交渉術を元EY社員が徹底解説します。


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コンサル転職エキスパート編集部

コンサルティング業界への転職情報を専門に発信するキャリアメディア編集チーム。元コンサルタントや元転職エージェントなど、コンサル業界の実務経験や転職支援経験を持つメンバーで構成されています。本メディアでは、コンサル転職を検討しているビジネスパーソンに向けて、転職難易度、年収水準、選考対策、キャリアパスなどの情報を中立的な立場で提供しています。

EYストラテジー&コンサルティング(EYSC)とは

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(以下、EYSC)は、世界4大会計事務所(BIG4)の一角であるアーンスト・アンド・ヤング(EY)のコンサルティング部門です。2020年10月にEYアドバイザリー・アンド・コンサルティングとEYトランザクション・アドバイザリー・サービスが統合して誕生しました。

EYSCの最大の特徴は、BIG4で唯一、コンサルティング機能とFAS(ファイナンシャルアドバイザリー)機能を1つの法人に統合している点です。デロイト・KPMGはコンサルとFASを別会社として運営していますが、EYSCでは戦略策定からM&A支援、テクノロジー変革まで一気通貫のサービスを提供できる体制を整えています。

EYの企業概要(2025年最新)

150カ国

グローバル
ネットワーク

39.3

グローバル
従業員数

4,170

EYSC
従業員数(国内)

12,532

EY Japan
全体従業員数

EYSCのサービス領域

EYSCは大きく3つのサービスラインで構成されています。①ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション(経営戦略・M&A・事業再生)、②コンサルティング(業務改革・デジタル・テクノロジー・リスク)、③トランザクション・アンド・コーポレートファイナンス(M&A実行支援・財務アドバイザリー)の3つです。

特に2025年7月からはEYパルテノンの機能を拡張し、戦略策定からM&A支援までストラテジー・アンド・トランザクションサービスの全領域を統括する体制へと再編。コンサルティング業界でのプレゼンスをさらに高めています。

年収を理解する前に知っておくべきこと:「EY年収」を検索すると、EYSCの年収と、EY新日本監査法人(監査部門)の年収が混在することがあります。本記事ではコンサルティング部門であるEYSCの年収に焦点を当てて解説します。

EYの平均年収|複数データで実態を把握する

EYSCは非上場企業のため、公式な平均年収は公開されていません。しかし複数の口コミ・転職データをクロス参照することで、実態をかなり正確に把握できます。

1,393万円
30歳時点・平均年収

タレントスクエア調べ(2026年2月時点)

ハイクラス転職サイト『タレントスクエア』の登録者データ(25〜35歳の社員)をもとにした推定値。コンサルタントからマネージャー層の実態を最もよく反映しています。

複数データで見るEYSCの平均年収

データソース 平均年収 備考
タレントスクエア(30歳時点) 1,393万円 2026年2月時点データ
マイビジョン・各口コミ総合 900万円前後 在籍者全年齢平均に近い
ムービン調査(全年齢平均) 900〜1,100万円 複数口コミサイト参照
OpenWork(EY Japan全体) 731万円 CBS含む全部門平均
データ読み解きのポイント:OpenWorkの731万円はEY Japan全体(CBS=バックオフィス含む)の数値で、コンサルティング職に限ると900万円前後〜1,100万円が実態に近いと考えられます。タレントスクエアの1,393万円はハイクラス転職サイト登録者という母集団の偏りがある点に注意が必要です。

コンサルタントの平均年収(経済産業省「賃金構造基本統計調査」)が781万円(平均年齢40.5歳)であることと比較すると、EYSCの年収水準がいかに高いかがわかります。日本の正社員全体の平均年収545万円(国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」)と比べると、倍以上の水準です。

役職別年収レンジ(コンサルタント〜パートナー)

EYSCの給与制度は年俸制で、役職(グレード)によって基本給が決まります。年収は昇格時に段階的に上昇する傾向があり、「なだらかに上がる」という口コミが多く見られます。

役職(グレード) 年収目安 経験年数の目安 特徴
コンサルタント(中途入社) 600〜900万円 1〜3年目 新卒初年度は550万円〜
シニアコンサルタント 900〜1,200万円 3〜6年目 20代後半〜30代前半が中心
マネージャー 1,200〜1,800万円 5〜10年目 20代でのなり手も複数存在
シニアマネージャー 1,800〜2,200万円 8年〜 プロジェクト主導の責任者
エグゼクティブディレクター/パートナー 2,200万円以上 12年〜 業績連動で上限なし
口コミから見えるリアル:「コンサルタント→シニアコンサルタントへの昇格時に年収が大きくジャンプする」という口コミが複数確認されています。一方で「プロモーション(昇格)しない限り昇給幅は小さい」という声もあり、昇格スピードが年収を左右する最大の要因です。

求人票から見る実際のレンジ

大手求人サイト(doda等)に掲載されているEYSCの中途採用求人では以下の年収レンジが記載されています。

  • セキュリティコンサルタント:800万円〜2,500万円
  • 戦略・経営・DXコンサルタント:600万円〜2,000万円
  • M&Aアドバイザリー:700万円〜2,500万円

幅広いレンジの理由は、コンサルタントからパートナーまで同じ職種名の求人にまとめられているためです。「自分がどのグレードで入社できるか」が実際の提示年収を左右します。

法人・部門別の年収差(EYSC・EYパルテノン比較)

EYSCの中でも、所属する部門によって年収水準に差があります。特に注目すべきはEYパルテノン(戦略部門)一般コンサルティング部門の差です。

EYパルテノンとは

EYパルテノンはEYSCの戦略コンサルティング部門です。2014年にグローバルでパルテノン・グループ(ベイン&カンパニー出身者が設立した戦略ファーム)を買収して設立され、日本では2018年にサービスを開始しました。CEOやビジネスリーダーへの戦略策定・M&A戦略・事業再生という上流領域に特化しており、報酬水準が最も高い部門です。

部門 特徴 年収の差(目安)
EYパルテノン(戦略部門) 経営戦略・M&A・事業再生の最上流 同役職比で+100〜200万円
コンサルティング(業務・IT) 業務改革・DX・テクノロジー変革 標準水準
トランザクション(FAS) M&A実行支援・財務DD・バリュエーション 標準〜+50万円
CBS(バックオフィス) 人事・経理・IT等の管理部門 標準より低水準
EYパルテノンの特徴:2025年7月にEYSC内でさらに機能拡張し、戦略策定からM&A支援まで一体化した体制へ再編されました。OpenWorkの口コミでも「EYパルテノンは最上流で働ける」という評価が複数あり、BIG4の中でも特に戦略系の案件を志す方にとって魅力的な選択肢です。

ボーナス・評価制度の仕組み

EYSCの報酬体系を正確に理解するには、基本給だけでなくボーナスと評価制度の仕組みを把握することが重要です。

ボーナスの構造

EYSCのボーナスは会社の業績と個人の評価に連動した変動報酬です。基本給の20〜40%が目安で、優秀者は50%以上も可能とされています。年俸制を採用しているため基本給自体が高く設定されており、一般的な日系企業とは報酬構造が異なります。

評価制度(KPI・グレード制)

評価は毎年7月〜翌6月のKPIベースで実施されます。評価軸は主に以下の3点です。

  • 稼働率(ビラビリティ):クライアント案件に入っている時間の比率
  • ビジネス開発貢献:新規案件の獲得・提案活動への関与
  • チーム・ナレッジへの貢献:後輩育成・社内知識の蓄積

昇格(プロモーション)の仕組み

EYSCでは年功序列ではなく、実力主義によるプロモーション制度を採用しています。年齢や年次に関わらず評価が高ければ早期昇格が可能です。一方で「プロモーションしない限り昇給幅は限定的」という口コミもあり、昇格を積極的に目指すことが年収増加の最短ルートと言えます。

注意点:口コミには「評価基準は公開されているものの、実際は上司の主観や社内の関係性が影響する場合がある」という声も見られます。自身の評価について上司と定期的に対話し、プロモーション要件を明確にしておくことが重要です。

BIG4他社との年収比較

EYSCの年収水準を正確に評価するには、BIG4他社(デロイトトーマツ・PwC・KPMG)との比較が欠かせません。

ファーム 30歳平均年収(目安) 特徴
EYSC EYストラテジー&コンサルティング 1,393万円 BIG4トップ水準。コンサル+FAS統合
DTC デロイトトーマツコンサルティング 1,289万円 案件規模・研修制度が充実
PwC PwCコンサルティング 1,247万円 海外派遣・MBA取得機会が豊富
KPMG KPMGコンサルティング 非公開 金融・リスク領域に強み

タレントスクエアのデータによれば、EYSCはBIG4の中で最も高い30歳平均年収(1,393万円)を記録しており、デロイトの1,289万円、PwCの1,247万円を100万円以上上回る水準です。ただし、福利厚生・研修制度・海外派遣機会はPwCやデロイトの方が充実している場合もあり、トータルの待遇で判断することが重要です。

MBBとの比較:マッキンゼー・BCG・ベイン(MBB)の30歳平均年収はEYSCを大きく上回る水準(BCGは2,000万円超とも)ですが、転職難易度も格段に高く、採用人数も限られます。EYSCはMBBほどの難易度なく高年収を実現できる現実的な選択肢として評価されています。

年代別の年収推移

EYSCでは年齢・性別に関わらず実力で評価される制度を採用しているため、昇格スピードによって同年代でも年収に大きな差が生まれます。以下はあくまで標準的なモデルケースです。

年代 想定役職 年収レンジ
20代前半(新卒入社) コンサルタント 550〜700万円
20代後半 コンサルタント〜シニアコンサルタント 700〜1,000万円
30歳前後 シニアコンサルタント〜マネージャー 1,000〜1,400万円
30代後半 マネージャー〜シニアマネージャー 1,400〜2,000万円
40代以降 シニアマネージャー〜パートナー 2,000万円超

実力主義の環境下では、20代でマネージャーに昇格し年収1,500万円を超えるケースも実在します。一方で中途採用者は前職での経験・スキルによって入社時のグレードが決まるため、30代前半で中途入社した場合でも即座にシニアコンサルタント以上のグレードで処遇されるケースが多くあります。

EYで年収を上げる方法・年収交渉術

EYSCで年収を上げるには、評価制度の仕組みを理解した上で計画的に動くことが重要です。

①早期プロモーションを目指す

EYSCでは昇格(プロモーション)が最大の年収ジャンプ機会です。上司と早期に「いつまでにどのグレードを目指すか」を明確にし、評価基準を把握した上で行動することが重要です。特にコンサルタント→シニアコンサルタントの昇格は、年収200〜300万円程度の上昇につながります。

②希少スキルを積み上げる

EYSCでは以下の領域のスキルを持つ人材の市場価値・社内評価が高い傾向にあります。

  • AI・生成AI活用の実務知識(2025年以降需要急増)
  • セクター深耕(金融・製造・公共など特定業界の専門性)
  • M&A・デューデリジェンスの実務経験
  • 英語力+グローバル案件対応能力
  • EYパルテノン的な戦略立案スキル

③上位部門(EYパルテノン)への異動を目指す

同じ役職でも部門によって100〜200万円の年収差があります。コンサルティング部門からEYパルテノンへの内部異動を目指すことで、年収を引き上げる戦略も有効です。

④外部オファーを活用した年収交渉

外部の転職市場でオファーを取得し、社内でカウンターオファーを交渉する方法も現実的です。ただし「転職意思がある」と見なされるリスクもあるため、慎重に進める必要があります。コンサル特化型転職エージェントを活用し、市場価値を客観的に把握した上で判断しましょう。

転職でEYに入社する際の年収の決まり方

中途採用でEYSCに入社する場合、提示年収は以下の要素によって決まります。

年収を決定する主要因

  • 入社グレードの評価:面接での評価が高ければ、希望より上のグレードでのオファーが出る場合があります
  • 前職での経験・スキル:即戦力と評価されれば年収提示額が高くなります
  • 現職年収(年収レンジとの照合):現職より大幅に下がることは基本的にありません
  • オファー面談での交渉:成功すれば10〜20%程度の上乗せが可能な場合があります

転職時の年収交渉ポイント

EYSCは成果主義を採用しているため、オファー面談での年収交渉余地があります。ただし交渉には根拠が必要です。「市場価値として〇〇万円が妥当と考える理由」を明確に説明できる準備をしましょう。

エージェント活用のすすめ:コンサル転職に特化したエージェント経由の場合、直接応募より年収交渉がしやすい傾向があります。エージェントはEYSCの採用担当との信頼関係を持っており、交渉のサポートを行ってくれます。複数エージェントに登録して比較することをおすすめします。

中途採用でEYが求める人材像

  • 論理的思考力と構造化されたコミュニケーション能力
  • 特定領域(戦略・IT・財務・業界)での深い専門知識
  • クライアントへの価値提供を主体的に考えられる姿勢
  • 英語力(グローバル案件を希望する場合は必須)
  • EYのパーパス「Building a better working world」への共感

よくある質問(FAQ)

EYは激務ですか?残業時間はどのくらいですか?
部門・プロジェクトによって異なります。口コミによると月平均30〜40時間程度の残業が多く報告されています。標準勤務時間が7時間と短めに設定されているため、実質的なワークライフバランスはある程度確保しやすいという声があります。ただし案件の繁忙期(締め切り前等)には深夜対応が発生することもあります。

EYは未経験でも転職できますか?
可能です。特にポテンシャル採用(第二新卒枠)では年間50名程度が採用されています。事業会社で経営企画・マーケティング・財務などを経験した方、または監査法人出身の会計士なども採用実績があります。いずれも論理的思考力と成長意欲が評価の重点です。

EYに転職すると年収はどのくらい上がりますか?
転職者の平均年収アップは約155万円というデータもあります(コンサル転職全体)。ただし前職の年収水準・入社グレード・交渉力によって大きく異なります。事業会社から転職した場合は200〜500万円程度の上昇も珍しくありません。コンサルから移った場合は横ばい〜小幅増が多い傾向です。

EYSCとEY新日本監査法人はどちらの年収が高いですか?
コンサルティング職のEYSCの方が一般的に高い年収水準です。EY新日本監査法人は公認会計士が中心で、年収水準は700〜1,200万円程度(役職による)。EYSCのマネージャー以上と比較すると差が生じます。ただし監査法人は公認会計士資格が必須である一方、安定性・ワークライフバランスを重視する方には向いています。

EYのMBA取得制度について教えてください。
EYではHult International Business Schoolと提携し、在籍しながらオンラインでMBA学位を取得できる制度があります。16個のEY Badgeを取得してFinal capstone projectを完了するとMBAが授与される仕組みです。自己成長と実務を両立できる環境として高く評価されています。

まとめ|EY年収の全体像と転職へのアクションプラン

EYストラテジー・アンド・コンサルティングの年収は、30歳時点で約1,393万円(タレントスクエア調べ)とBIG4トップ水準にあります。役職別では、コンサルタント600〜900万円からマネージャー1,200〜1,800万円、パートナー2,200万円超という構造です。

EYの年収を最大化するための要点をまとめます。

  • ①入社グレードを上げるために、面接での専門性アピールを徹底する
  • ②早期プロモーションを目指し、KPI・評価基準を上司と早期に明確化する
  • ③AI・セクター専門性など市場価値の高いスキルを戦略的に積み上げる
  • ④EYパルテノンなど高年収部門への異動を中長期で視野に入れる
  • ⑤転職エージェントを活用して市場価値を把握し、オファー面談で交渉する

EYSCは高年収と成長機会を両立できる環境として注目されています。本記事を起点に、転職エージェントへの相談や企業研究を深めて、最良の判断をしてください。

※本記事は2025年3月3日時点の公開情報・複数口コミサイトデータ・独自調査をもとに作成しています。年収・評価制度は変更される場合があります。最新情報はEYSC公式採用サイトおよびコンサル転職エージェントにてご確認ください。