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EY転職難易度を徹底解説、選考倍率・面接対策・合格のコツ

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の転職難易度をBIG4経験者が徹底解説。選考倍率・フロー・ケース面接対策・職種別難易度・未経験からの転職可能性まで2025年最新情報をお届け。


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コンサル転職エキスパート編集部

コンサルティング業界への転職情報を専門に発信するキャリアメディア編集チーム。元コンサルタントや元転職エージェントなど、コンサル業界の実務経験や転職支援経験を持つメンバーで構成されています。本メディアでは、コンサル転職を検討しているビジネスパーソンに向けて、転職難易度、年収水準、選考対策、キャリアパスなどの情報を中立的な立場で提供しています。

1. EY転職難易度の全体像|BIG4の中での位置づけ

EYストラテジー&コンサルティング(EYSC)は、デロイト・PwC・KPMGと並ぶ世界4大会計・コンサルファーム(BIG4)の一角であり、日本国内でもトップクラスの存在感を誇る総合コンサルティングファームです。転職市場における人気は非常に高く、転職難易度は総じて「Aランク」と評価されています。

コンサル転職難易度ランキング(主要ファーム比較)
難易度 S
マッキンゼー、BCG、ベイン、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー

難易度 A
EY、デロイト、PwC、KPMG、アクセンチュア

難易度 B
NRI、アビーム、ベイカレント、クニエ、KPMG FAS

選考倍率については公式発表はないものの、複数の転職エージェント・口コミ情報によると全体で25〜30倍程度とされており、EYパルテノン(戦略部門)に限れば約20倍に達する場合もあります。ただし、近年EYは採用規模を大幅に拡大しており、2025年度も新卒・中途合わせて1,000名規模の採用計画を継続中。「難易度は高いが、チャンスは確実にある」という状況です。

📌 POINT

EYへの転職は難しいが、BIG4の中では比較的オープンな採用姿勢。正しい準備を積めば、コンサル未経験者でも十分勝負になります。

2. 職種別・法人別の転職難易度比較

一口に「EYへの転職」といっても、グループ内には複数の法人・部門が存在し、難易度は大きく異なります。応募する前に自分の経歴・スキルと照らし合わせて、最もマッチする部門を見極めることが非常に重要です。

法人・部門 難易度 選考倍率目安 求められる主な経験
EYパルテノン(戦略) 最高 約20倍 MBB・戦略ファーム出身、MBA
EYSCコンサルタント(一般) 約10〜25倍 事業会社企画職・ITコンサル・3年以上の実務
EYSCテクノロジー系 約10〜15倍 DX・SAP・AI/データ分析の実務経験
EY監査法人 資格者間競争 公認会計士資格(実質必須)
CBS(バックオフィス) 約5倍 HR・法務・ITなど専門職経験

EYSCでは採用を「セクター(業界別)」と「ユニット(専門機能別)」の組み合わせで実施しています。自身の専門領域に近い部門を狙うことで選考通過率が大きく変わります。特にTMT(テクノロジー・メディア・通信)セクターは中途入社比率が9割を超えており、多様なバックグラウンドの候補者に開かれています。

3. 選考フローと各ステップの通過率

EYSCの中途採用は基本的に以下のステップで進みます。全体で3〜4週間での完結が一般的ですが、部門・時期によって異なります。

1
書類選考(履歴書・職務経歴書)

通過率はおよそ30%前後とされています。定量的な成果(「〇〇を導入し、コスト20%削減」など)が記載された職務経歴書が重要。経験と応募部門との親和性が明確なほど有利です。

2
適性検査(Webテスト)

玉手箱またはTG-WEBが採用されるケースが多く、第二新卒・コンサル未経験者に課されることが多いです。コンサル経験者は書類通過後すぐ面接に進む場合もあります。正答率70%以上が目安とされています。

3
1次面接(マネージャークラス)

通常の質疑応答(ビヘイビア面接)を中心に、志望動機・職歴の深掘りが行われます。部門によっては1次からケース面接が実施されるケースもあります。基本的にオンライン開催です。

4
2次面接(シニアマネージャー/ディレクタークラス)

ケース面接・フェルミ推定が実施される可能性が高いステップです。通過率は一般的に20〜30%と言われており、最大の山場となります。英語でのやり取りが発生するケースもあり注意が必要です。

5
最終面接(パートナークラス)

日比谷オフィスでの対面実施を予定しているケースが多いです。カルチャーフィットや将来的なキャリアビジョンを中心に問われます。オファー面談で年収・入社条件が提示されます。

⚠️ 注意

選考フローや面接形式は部門・時期によって変動します。転職エージェント経由の応募では、最新の選考情報を得られることが多く、スカウト経由では一部ステップがスキップされる場合もあります。

4. 面接の特徴とケース面接の攻略法

面接で必ず問われる「3つのWhy」

EYの面接では、スキル確認に加えて志望動機の深掘りが必ず行われます。「なぜ転職するのか」「なぜコンサルなのか」「なぜEYなのか」の3点は、どの面接ステップでも問われる核心的な質問です。「年収が高いから」「有名だから」という回答では通過できません。自身のキャリアビジョンとEYのパーパス(Building a better working world)との接点を論理的に語れることが重要です。

  • なぜ転職するのか:現職での経験・成長の限界と、次のステージで実現したいことを具体的に
  • なぜコンサルなのか:課題解決への本質的な関心と、コンサルワークへの理解を示す
  • なぜEYなのか:他BIG4との違い(グローバル連携の強さ、育成文化、特定セクターの強みなど)を明確に
  • マネジメント経験:どのような組織・人数を、どんな工夫でマネジメントしたかを問われることが多い

最大の山場:ケース面接の実態

EYSCの選考における最大の壁がケース面接です。ほぼ確実に実施されるとされており、一般的な通過率は20〜30%とされています。「ある業界の売上が低下している原因を分析し、改善策を提案せよ」といったビジネス課題を短時間で構造化・言語化する力が問われます。

転職経験者の声(OpenWork)

ケース面接、技術面接、ビヘイビア面接がありました。エージェントからはカジュアルかつ日本語面接と言われていましたが、実際はすべてが行われ、かつ英語で行われていたため、とても不意打ちの感覚を覚えました。

ケース面接対策のポイントは以下の3点に集約されます。

01
「論理の型」を身体化する

MECE・ロジックツリー・フレームワーク(3C・4P等)を知っているだけでは不十分です。実際に声に出して構造化する練習を繰り返し、考えながら話す力を身につけることが必須です。本だけの対策は通用しないと複数の合格者が指摘しています。

02
模擬面接を複数回こなす

ケース面接は「第三者に話すこと」で鍛えられます。転職エージェントや有料模擬面接サービスを活用し、フィードバックをもとに改善するサイクルを回すことが合格への近道です。一人での練習には限界があります。

03
英語面接への備え

グローバル連携を重視するEYでは、想定外の英語面接が発生するケースがあります。特にグローバル案件・海外クライアントが多い部門では英語対応が求められることを念頭に置き、日常的な英語ビジネス会話の練習も欠かせません。

5. 合格者に多いバックグラウンドの傾向

EYSCの中途採用は幅広いバックグラウンドに開かれていますが、選考を通過する傾向が高い人物像には共通点があります。

  • 大手事業会社の経営企画・事業企画職:課題を整理し戦略を立案した経験が直結する
  • IT系コンサルタント・SIer出身者:特にDX・AI・SAP等の専門知識保有者は積極採用中
  • 監査法人・会計士:FAS部門やファイナンス系ポジションへの親和性が高い
  • 官公庁・シンクタンク出身者:政策立案や社会課題解決の経験が評価される
  • コンサル経験者(BIG4・総合系含む):即戦力として最も評価されやすい

学歴については旧帝大・早慶以上が有利とされていますが、中途採用においては実務経験とスキルが学歴を上回る判断基準となります。実際、TMTセクターでは9割以上が中途入社であり、多様な業界出身者が活躍しています。

6. 未経験・第二新卒からの転職可能性

「コンサル未経験でもEYに転職できるのか」という疑問は多くの方が持っています。結論としては、十分に可能です。EYSCは公式サイトでも第二新卒向け採用を実施しており、ポテンシャル採用の枠が設けられています。年間50名程度が第二新卒枠で採用されているとも言われています。

ただし、「若いから有利」という発想は通用しません。問われるのは以下の点です。

  • 論理的思考力とコミュニケーション力が面接で明確に示せること
  • 社会人経験3年以上(ほとんどの求人で共通条件)
  • 入社後のキャッチアップ力・成長意欲をエピソードで語れること
  • コンサルという働き方への本質的な理解と共感
📌 POINT

コンサル未経験者の場合、まずCBS(バックオフィス職)から入社して実績を積み、コンサルタントへ転向する「職種スライド戦略」も有効な選択肢です。

なお、コンサル業界全体として中途入社者の約8割がコンサル未経験者とされており、「未経験=不利」という状況ではありません。専門知識(AI・ESG・特定業界知識など)を持っている場合は、その専門性を武器に即戦力として売り込む戦略が有効です。

7. 内定を勝ち取る3つの選考対策

① 職務経歴書の徹底的な作り込み

書類選考の通過率は約30%とされており、最初のハードルは決して低くありません。経験を定量的に示すこと(「プロジェクト規模○億円」「チームの生産性○%改善」など)と、応募部門との親和性を明確に示す構成が欠かせません。特にEYSCは部門別採用のため、「なぜこの部門か」を具体的に書ける人が有利です。

② コンサル業界・EY固有の理解を深める

EYSCでは企業理解の深さが強く問われます。公式サイト・採用ページの確認はもちろん、現役EY社員へのOB/OG訪問(LinkedInを活用)で生きた情報を仕入れることが重要です。EYのパーパス・カルチャー(Purpose、Building a better working world)への共感を、自分の言葉で語れるように準備してください。

③ 転職エージェントを積極的に活用する

EYSCへの転職で転職エージェントを使わないのは、情報戦で圧倒的に不利です。エージェント経由では最新の選考情報(面接傾向・ケース面接の出題傾向)やフィードバックが得られるほか、スカウト経由では選考ステップが短縮されるケースもあります。コンサル業界専門のエージェントを選ぶことが特に重要です。

✅ EY転職対策チェックリスト

  • 職務経歴書に定量的成果を記載した
  • 「なぜEYか」を30秒・2分・5分で説明できる
  • ケース面接を第三者と練習した(3回以上)
  • 玉手箱/TG-WEBの模擬テストを受けた
  • 英語でも自己紹介と志望動機を準備した
  • コンサル専門エージェントに登録した

8. まとめ:EY転職を成功させるための要点

📌 EY転職 要点まとめ

  • 転職難易度はBIG4の中で「Aランク」。選考倍率は全体25〜30倍で、EYパルテノン(戦略部門)は特に高難度
  • 選考は「書類→適性検査→面接2〜4回」が基本。ケース面接が最大の山場で通過率は20〜30%
  • 「なぜ転職か・なぜコンサルか・なぜEYか」の3つのWhyを論理的・一貫性をもって答えられることが必須
  • コンサル未経験でも十分転職可能。専門知識と論理的思考力があればポテンシャル採用で評価される
  • 部門別採用のため、自分の経験に最もマッチする部門を見極めることが合格率を高める最大のポイント
  • 転職エージェントの活用は必須。コンサル専門エージェントを通じて最新の選考情報と面接対策を得ること

■ 情報の正確性について
本記事は公開情報・転職経験者の口コミ・コンサル業界専門家の知見をもとに、2025年6月時点の情報を基準として作成しています。選考フロー・倍率・採用条件等は部門・時期によって変更になる場合があります。最新情報は必ずEY公式サイトまたは転職エージェントに確認してください。